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 『夕顔(大島本)

 第七章 空蝉の物語(3)
 [第一段 空蝉、伊予国に下る]
 伊予介、神無月の朔日ごろに下る。女房の下らむにとて、たむけ心ことにせさせたまふ。また、内々にもわざとしたまひて、こまやかにをかしきさまなる櫛、扇多くして、幣などわざとがましくて、かの小袿も遣はす。

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  第七章 空蝉の物語(3)

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