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 『夕霧(大島本)

 「いつとかはおどろかすべき明けぬ夜の
  覚めてとか言ひしひとこと
 上より落つる」

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  第四章 夕霧の物語 落葉宮に心あくがれる夕霧  [第五段 夕霧、一条宮邸の側を通って帰宅]

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