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『紫式部日記(黒川本)』
第三部 宮仕生活備忘記
第一章 寛弘五年五月二十二日、土御門殿邸の法華三十講
二十二日の暁、御堂へ渡らせたまふ。御車には殿の上、人びとは舟に乗りてさし渡りけり。それには遅れて夜さり参る。教化行ふところ、山、寺の作法うつして大懺悔す。白印塔など多う絵に描いて、興じあそびたまふ。上達部多くはまかでたまひて、すこしぞとまりたまへる。後夜の御導師、教化ども、説相みな心々、二十人ながら宮のかくておはしますよしを、こちかひきしな、言葉絶えて、笑はるることもあまたあり。
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第三部 宮仕生活備忘記
第一章 寛弘五年五月二十二日、土御門殿邸の法華三十講
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