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 『総角(大島本)

 と語りたまへば、いとどしく悲しさ添ひて、
 「亡せたまひて後、いかでにも見たてまつらむと思ふを、さらにこそ、見たてまつらね」
 とて、二所ながらいみじく泣きたまふ。

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  第六章 大君の物語 大君の病気と薫の看護  [第三段 中の君、昼寝の夢から覚める]

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