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『
総角(大島本)
』
「このころ明け暮れ思ひ出でたてまつれば、ほのめきもやおはすらむ。いかで、おはすらむ所に尋ね参らむ。罪深げなる身どもにて」
と、後の世をさへ思ひやりたまふ。人の国にありけむ香の煙ぞ、いと得まほしく思さるる。
[第四段 十月の晦、匂宮から手紙が届く]
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第六章 大君の物語 大君の病気と薫の看護 [第三段 中の君、昼寝の夢から覚める]
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