検索結果詳細
『
総角(大島本)
』
不断経の、暁方のゐ替はりたる声のいと尊きに、阿闍梨も夜居にさぶらひて眠りたる、うちおどろきて陀羅尼読む。老いかれにたれど、いと功づきて頼もしう聞こゆ。
「いかが今宵はおはしましつらむ」
など聞こゆるついでに、故宮の御ことなど申し出でて、鼻しばしばうちかみて、
549/678
550/678
551/678
第六章 大君の物語 大君の病気と薫の看護 [第七段 阿闍梨、八の宮の夢を語る]
[Index]