検索結果詳細


 『宿木(大島本)

 大臣和琴、三の宮琵琶など、とりどりに賜ふ。大将の御笛は、今日ぞ、世になき音の限りは吹き立てたまひける。殿上人の中にも、唱歌につきなからぬどもは、召し出でて、おもしろく遊ぶ。
 宮の御方より、粉熟参らせたまへり。沈の折敷四つ、紫檀の高坏、藤の村濃の打敷に、折枝縫ひたり。銀の様器、瑠璃の御盃、瓶子は紺瑠璃なり。兵衛督、御まかなひ仕うまつりたまふ。

 616/710 617/710 618/710

  第八章 薫の物語 女二の宮、薫の三条宮邸に降嫁  [第六段 藤壺にて藤の花の宴催される]

  [Index]