検索結果詳細
『宿木(大島本)』
御盃参りたまふに、大臣、しきりては便なかるべし、宮たちの御中にはた、さるべきもおはせねば、大将に譲りきこえたまふを、憚り申したまへど、御けしきもいかがありけむ、御盃ささげて、「をし」とのたまへる声づかひもてなしさへ、例の公事なれど、人に似ず見ゆるも、今日はいとど見なしさへ添ふにやあらむ。さし返し賜はりて、下りて舞踏したまへるほど、いとたぐひなし。
617/710
618/710
619/710
第八章 薫の物語 女二の宮、薫の三条宮邸に降嫁
[第六段 藤壺にて藤の花の宴催される]
[Index]