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『浮舟(明融臨模本)』
人離れたる御住まひにて、時々立ち寄らせたまふ人の御ゆかりもいと恐ろしく、悩ましげにものせさせたまふ折しも、夢のかかるを、よろづになむ思うたまふる。
参り来まほしきを、少将の方の、なほ、いと心もとなげに、もののけだちて悩みはべれば、片時も立ち去ること、といみじく言はれはべりてなむ。その近き寺にも御誦経せさせたまへ」
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第七章 浮舟の物語 浮舟、匂宮にも逢わず、母へ告別の和歌を詠み残す
[第七段 京から母の手紙が届く]
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