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『
若菜上(明融臨模本)
』
[第五段 源氏の感想]
「年の積もりに、世の中のありさまを、とかく思ひ知りゆくままに、あやしく恋しく思ひ出でらるる人の御ありさまなれば、深き契りの仲らひは、いかにあはれならむ」
などのたまふついでに、「この夢語りも思し合はすることもや」と思ひて、
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第十二章 明石の物語 一族の宿世 [第五段 源氏の感想]
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