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『
末摘花(大島本)
』
さすがに、人の言ふことは強うもいなびぬ御心にて、
「答へきこえで、ただ聞け、とあらば。格子など鎖してはありなむ」とのたまふ。
「簀子などは便なうはべりなむ。おしたちて、あはあはしき御心などは、よも」
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第一章 末摘花の物語 [第五段 秋八月二十日過ぎ常陸宮の姫君と逢う]
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