検索結果詳細
『
末摘花(大島本)
』
「答へきこえで、ただ聞け、とあらば。格子など鎖してはありなむ」とのたまふ。
「簀子などは便なうはべりなむ。おしたちて、あはあはしき御心などは、よも」
など、いとよく言ひなして、二間の際なる障子、手づからいと強く鎖して、御茵うち置きひきつくろふ。
90/263
91/263
92/263
第一章 末摘花の物語 [第五段 秋八月二十日過ぎ常陸宮の姫君と逢う]
[Index]