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 『明石(大島本)

 入道もえ堪へで、供養法たゆみて、急ぎ参れり。
 「さらに、背きにし世の中も取り返し思ひ出でぬべくはべり。後の世に願ひはべる所のありさまも、思うたまへやらるる夜の、さまかな」
 と泣く泣く、めできこゆ。

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  第二章 明石の君の物語 明石での新生活の物語  [第五段 源氏、入道と琴を合奏]

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