検索結果詳細


 『龍潭譚』 青空文庫

 「はい、これはお児さまがござらつせえたの、可愛いお児じや、お前様も嬉しかろ。ははは、どりや、またいつものを頂きましよか。」
 腰をななめにうつむきて、ひつたりとかの筧にをあて、口をおしつけてごつごつごつとたてつづけにのみたるが、ふツといきを吹きて空を仰ぎぬ。
 「やれやれ甘いことかな。はい、参ります。」

 104/186 105/186 106/186


  [Index]