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 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫

 私たちは、しみじみ、いとしく可愛くなったのである。
 石も、折箱の蓋も撥飛ばして、笊を開けた。「御免よ。」「御免なさいよ。」と、雀の方より、こっちがを見合わせて、悄気げつつ座敷へ引込んだ。
 少々極《きまり》が悪くって、しばらく、背戸へ顔を出さなかった。

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