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『五大力』
従吾所好
と莞爾したが、疲れた体に、よろ/\と葛桶。矢右衛門船を乗り放つて、
「然ればこそ言はれぬ差出業をして、つひに覚えぬ大汗を掻きました。相かはらず若旦那、これならば五百八十年、七廻りで
ござ
る。」
「何がさて、これとても、小父御がお庇ぢや、孫よりも尚ほお若いな。」
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