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 『五大力』 従吾所好

「然ればこそ言はれぬ差出業をして、つひに覚えぬ大汗を掻きました。相かはらず若旦那、これならば五百八十年、七廻りでござる。」
「何がさて、これとても、小父御がお庇ぢや、孫よりも尚ほお若いな。」
 名家と名誉が面を合はせて、微笑んで相方、一揖す。

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