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 『草迷宮』 鏡花とアンティークと古書の小径

 あるいは大盤石を胸に落し、我その上に踏跨って咽喉《のど》を緊め、五体に七筋の蛇を絡《まと》わし、牙ある蜥蜴に噛ませてまで呪うたが、頑として退かず、悠々と歌を唄うに、我折れ果てた。
 よって最後の試み、として唯《たっ》た今、少年に人を殺させた――即ち殺された者は、客僧、御身じゃよ。」
 と、じろじろと見るのである。

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