検索結果詳細
『二、三羽――十二、三羽』
青空文庫
おかしな事は、その時摘んで来たごんごんごまは、いつどうしたか定かには覚えないのに、秋雨《あきさめ》の草に生えて、塀を伝っていたのである。
「どうだい、雀。」
知らぬ顔して、何にも言わないで、南天燭《なんてん》の葉に日の当る、小庭に、雀はちょん、ちょんと遊んでいる。
141/143
142/143
143/143
[Index]