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『天守物語』
泉鏡花を読む
舌長姥 御意にござります。……海も山もさしわたしに、風でお運び遊ばすゆゑに、半日路《はんにちぢ》には足りませぬが、宿々《しゅく/゛\》を歩《ひろ》ひましたら、五百里……されば五百三十里、もそつともござりませうぞ。
夫人 あゝね。(亀姫に)よく、それで、手鞠をつきに、わざ/\此処までおいでだね。
亀姫 でございますから、お姉様《あねえさま》は、私がお可愛うございませう。
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