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『草迷宮』
鏡花とアンティークと古書の小径
この明さんと、御自分の令室《おくがた》が、的切《てっきり》不義に極った、と最早その時は言訳立たず。鶴谷の本宅から買い受けて、そしてこの空邸へ、その令室《おくがた》をとじ籠めましょう。
貴僧《あなた》。
その美しい令室《おくがた》が、人に羞じ、世に恥じて、一室処《ひとまどころ》を閉切《とじき》って、自分を暗夜《やみ》に封じ籠めます。
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