検索結果詳細
『草迷宮』
鏡花とアンティークと古書の小径
と僧は心に――大方明も鐘撞堂から、この状《さま》を、今視《なが》めている夢であろう。何かの拍子に、その鐘が鳴ると目が覚めよう、と思う内……
身動《みじろ》ぎに、この
美
女《たおやめ》の鬢の後《おく》れ毛、さらさらと頬に掛ると、その影やらん薄曇りに、目ぶちのあたり寂しくなりぬ。
(笄落し小枕落し……)
1484/1510
1485/1510
1486/1510
[Index]