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『草迷宮』 鏡花とアンティークと古書の小径
「仰向様《あおのけざま》に、火のような息を吹いて、身体《からだ》から染出します、酒が砂へ露を打つ。晩方の涼しさにも、蚊や蠅が寄って来る。
奴は、打《ぶ》っても、叩いても、起ることではござりませぬがの。
かかり合は免れぬ、と小力のある男が、力を貸して、船頭まじりに、この徒《てあい》とて確ではござりませなんだ。ひょろひょろしながら、あとの先ず二樽は、荷《にな》って小売店へ届けました。
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