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『五大力』
従吾所好
親仁も、ちび/\と嘗めて居て、
「何〈なあに〉、お前さん。所説ツたつて、くだらない事なんで、いづれ其処等〈そこいら〉の小屋掛芝居で
ござ
いませうが、何とか云ふ俳優〈やくしや〉のしました、道行の其のな、忠兵衛の親仁にそつくりだつて、婦の子が騒ぎますものでね、……へゝ、騒いだ処で、爺が爺に肖たのぢや一向に栄えません。
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