検索結果詳細


 『五大力』 従吾所好

 親仁も、ちび/\と嘗めて居て、
「何〈なあに〉、お前さん。所説ツたつて、くだらない事なんで、いづれ其処等〈そこいら〉の小屋掛芝居でございませうが、何とか云ふ俳優〈やくしや〉のしました、道行の其のな、忠兵衛の親仁にそつくりだつて、婦の子が騒ぎますものでね、……へゝ、騒いだ処で、爺が爺に肖たのぢや一向に栄えません。

 174/1139 175/1139 176/1139


  [Index]