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 『泉鏡花自筆年譜』 泉鏡花を読む

 明治三十年四月、宙外、後藤寅之助氏、新著月刊を起したる、其の首巻に「化鳥」を書く。此の頃より酒杯を手にし、人の遊(あそび)に伴ふ。然れども「笈ずる草紙」は、推して端坐精進の作と言はむ。
 明治三十一年二月、「辰巳巷談」を新小説に寄す。新文芸に載せたる「親子そば三人客」は、本郷壱岐殿坂の蕎麦屋に時雨の夜の実景なり。
 明治三十二年一月、伊藤すずと相識る、十二月、「湯島詣」新作にして春陽堂より、単行、出版。

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