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 『眉かくしの霊』 泉鏡花を読む

 不気味より、凄いより、なぶられたやうな、反感が起つて、炬燵へ仰向けにひつくり返つた。
 しばらくして、境が、飛上るやうに起直つたのは、すぐ窓の外に、ざぶり、ばちや/\ばちや、ばちや、ちやツと、けたゝましく池のの掻攪さるゝ音を聞いたかであつた。

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