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 『日本橋』 青空文庫

 と心悲しい、が冴えた声。鈴を振るごとく、白銀の、あの光、あけの明星か、星に響く。
 葛木は五体が窘んだ。
 稲荷堂の、背裏から、もぞもぞと這出して、落ちた長襦袢に掛って、両手に掴んだ、葛木を仰ぎ見て、夥多たび押頂いたのは赤熊である。

 1979/2195 1980/2195 1981/2195


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