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『日本橋』
青空文庫
二人ばかりドンと出て格子戸に立ったのは、飛込もうとしたのではない。血迷うばかりの、清葉を遮って、突戻すためであった。
清葉は、向うから突戻されてよろよろと、退ると、喞筒の護謨管に裳を取られてばったり膝を、その消えそうな雪の頸へ、火の粉がばらばらとかかるので、一人が
水
びたしの半纏を脱いで掛けた。
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