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 『婦系図』 青空文庫

 ええ、飲みましたとも。鉄砲巻は山に積むし、近所の肴屋から、鰹《かつお》はござってら、鮪《まぐろ》の活《いき》の可いやつを目利して、一土手提げて来て、私が切味《きれあじ》をお目にかけたね。素敵な切味、一分だめしだ。転がすと、一《ぴん》が出ようというやつを親指でなめずりながら、酒は鉢前《はちめえ》で、焚火で、煮燗《にがん》だ。

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