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 『高野聖』 泉鏡花を読む

(然う、汗におなりなさいました、嘸ぞまあ、お暑うござんしたでせう、お待ちなさいまし、旅篭へお着き遊ばして湯にお入りなさいますのが、旅するお方には御馳走だと申しますね、湯どころか、お茶さへ碌におもてなしもいたされませんが、那の、此の裏の崖を下りますと、綺麗な流がございますから一層其へ行らつしやツてお流しが宜しうございませう。)
 聞いただけでも飛んで行きたい。
(えゝ、其は何より結構でございますな。)

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