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 『泉鏡花自筆年譜』 泉鏡花を読む

 明治三十六年三月、牛込神楽町に引越す。五月、すずと同棲。その此(これ)を得たるは、竹馬の郷友、吉田賢龍氏の厚誼なり。十月三十日、紅葉先生逝去さる。十一月より、国民新聞に「風流線」を載せはじむ。これより前(さき)、「薬草取」は、換菓編の一篇にして、同葉、皆ともに先生の病床に呈したるなり。先生、筆を枕に取りて、尚ほ章行の句読を正したまひたり。十月、「白羽箭」文芸倶楽部に出づ。月光、草に深き、古城を歌へるなり。
 明治三十七年三月、「雪録」四月、「続雪録」――雪中の赤帽は、名古屋停車場に、これを見たるなり。
 明治三十八年二月、「銀短冊」文芸倶楽部、「瓔珞品」新小説。

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