検索結果詳細


 『天守物語』 泉鏡花を読む

図書 かつまた、大殿様、御秘蔵の、日本一の鷹がそれまして、お天守の此のあたりへ隠れました。行方を求めよとの御意でございます。
夫人 翼あるものは、人間ほど不自由ではない。千里、五百里、勝手な処へ飛ぶ、とお言ひなさるがよい。――用はそれだけか。
図書 別に余の儀は承りませぬ。

 288/480 289/480 290/480


  [Index]