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 『夜叉ヶ池』 青空文庫

蟹五郎 かッ、かッ、かッ、(と笑い)御坊、おまめです。あやかりたい。
鯰入 笑われますか、情《なさけ》ない。生命《いのち》とまでは無うても、鰭、尾を放て、髯《ひげ》を抜け、とほどには、おふみに遊ばされたに相違はござるまい。……これは一期《いちご》じゃ、何としょう。(と寂しく泣く。)

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