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『歌行燈』
従吾所好
「真個に待兼ねて居なさつたえ。あの、笛の音ばかり気にしなさるので、私も何うやら解〈よ〉めなんだが、漸と分つたわな、何んともお待遠でござんしたの。」
「これは、おかみさま、御繁昌。」
「お客はお一人ぢや、ゆつくり療治してあげておくれ。其れなりにお寝つたら、お泊め申さう。」
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