検索結果詳細
『草迷宮』
鏡花とアンティークと古書の小径
小次郎法師の頷くのを、合点させたり、と熟《じっ》と見て、姥はやがて打頷き、
「……で
ござ
りましょう。先ず、この秋谷で、邸と申しますれば――そりゃ土蔵、白壁造、瓦屋根は、御方一軒では
ござ
りませぬが、太閤様は秀吉公、黄門様は水戸様でのう、邸は鶴谷に帰《き》したもの。
357/1510
358/1510
359/1510
[Index]