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 『縁結び』 青空文庫

 さあ、切籠が迷った、白張でうろうろする。
 ト同じ燈籠《とうろう》を手に提《さ》げて、とき色の長襦袢《ながじゅばん》の透いて見える、羅《うすもの》の涼《すず》しい形《なり》で、娘連《おやこづれ》、あなたの祖《おばあさん》と二人連で、ここへ来なすったのが、姉さんだ。

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