検索結果詳細


 『春昼後刻』 泉鏡花を読む

「可いよ、そんなことをしなくつても、」
 と裳をずりおろすやうにして止めたと、未だ掴んだまゝの大きな銀貨とを互ひに見較べ、二個ともとぼんとする。時に朱盆の口を開いて、眼を輝すものは何。

 371/444 372/444 373/444


  [Index]