検索結果詳細


 『婦系図』 青空文庫

 と云うのは、去年汽車の中で、主税が伊太利人に聞いたと云うのを、夫人から話し伝えて、まだ何等の風説の無い時、東京の新聞へ、この日の現象を細かに論じて載せたのは理学士であったから。その名たちまち天下に伝えて、静岡では今度の日蝕を、(島山蝕)――とさえ称《とな》えたのである。

       五十二

 3785/3954 3786/3954 3787/3954


  [Index]