検索結果詳細


 『春昼』 泉鏡花を読む

 今一方からは、右の土器殿にも小恥かしい次第でな。他人のしんせつで手柄をしたやうな、変な羽目になつたので。
 御本人、然うとも口へ出して言はれませなんだが、それから何んとなく鬱ぎ込むのが、傍目にも見えたであります。
 四五日、引篭つてござつたほどで。

 397/628 398/628 399/628


  [Index]