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『泉鏡花自筆年譜』
泉鏡花を読む
大正十年二月、水上瀧太郎氏編する処の著作細表、「蜻蛉集」の附録に出づ。訂正増補したるは、春陽堂の「全集」にあり。
大正十一年一月、「身延の鶯」を
東京
日日新聞に、八月より、「りんどうとなでしこ」を女性にのせはじむ。
大正十二年九月、大地震。火を避けて露宿二昼夜、家内皆無事。提灯のあかりをたよりに、徹宵、「露宿」「十六夜」を書く。
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