検索結果詳細


 『草迷宮』 鏡花とアンティークと古書の小径

 へへ、とまた独りで可笑《おかし》がり、
 「此方《こっち》の手で、ハイへ落ちさっしゃるお日様と、黒門の森に掛ったお月様の真中へ、高《たっか》くこう透かして見っけ。
 しゃぼん球ではねえよ。真丸な手毬の、影も、草に映ったでね。」

 516/1510 517/1510 518/1510


  [Index]