検索結果詳細


 『高野聖』 泉鏡花を読む

 なほ親仁のいふやう。
 今の痴も、件の評判の高かつた頃、医者の内へ来た病人、其頃は未だ子供、木訥な父親が附き添ひ、髪の長い、兄貴がおぶつて山から出て来た。足に難渋な腫物があつた、其の療治を頼んだので。

 595/622 596/622 597/622


  [Index]