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『日本橋』
青空文庫
「ずかずか行っちゃ不可んじゃないか。尋問はこれからなんだ。」
「僕は帽を取るよ。更めて挨拶をします。可い加減にしなくっちゃ困るじゃ
ありません
か。夜分、我々が通行するのに、こういう事は間々あります。迷惑でも御職務に対して敬意を表する。それにしてもです。唯今までさえ、立入過ぎたお尋ねのなさり方ですが、単に御熱心であるからだ、と思ったんです。
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