検索結果詳細
『五大力』
従吾所好
(御免なさい。)
で、開けて入ると、ちらりと見えた。
白
地に紺だと思ふ、あらい棒縞の寝ン寝子を着て、長火鉢の正面に頬杖で居たつけが、島田を見せて、長羅宇〈ながぎせる〉をキツと支いて、背筋を捻ぢるやうに向うを向いたのを……チラリと見たまゝ、突如〈いきなり〉床柱を視めたが、あらう筈なし、と云ふうちに何にも無い。
619/1139
620/1139
621/1139
[Index]