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 『春昼』 泉鏡花を読む

 それから暁かけて、一切の懺悔話。
 翌日は一日寝てござつた。午すぎに女中が二人ついて、此の御堂へ参詣なさつた御新姐の姿を見て、私は慌てて、客人に知らさぬやう、暑いのに、貴下、此の障子を閉切つたでございますよ。

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