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『貝の穴に河童の居る事』
青空文庫
「和郎《わろ》はの。」
「三里離れた処でしゅ。――国境《くにざかい》の、水溜りのもので
ござ
いまっしゅ。」
「ほ、ほ、印旛沼《いんばぬま》、手賀沼の一族でそうろよな、様子を見ればの。」
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