検索結果詳細
『五大力』
従吾所好
品ものが面だけに、串戯らしく聞えようけれども、真個に、こんなのが、面くらつたと云ふんだらうね。……串戯ぢやあない。
其処らの棟の鬼瓦でも、霜を被つて
白
けりや、噛りつきたいほどなんだ。」
と、戯らしく言ひながら、得堪へぬ状して、ふと外を覗いた。小弥太の夢のやうな顔は、霜に更けて、行燈と二つ白かつた。
661/1139
662/1139
663/1139
[Index]