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『婦系図』
青空文庫
とさすがに手を控えて、例の衣兜へ突込んだが、お蔦の目前《めさき》を、(子を捉《と》ろ、子捉ろ。)の体で、靴足袋で、どたばた、どたばた。
「はい、これは柳橋流と云うんです。柳のように房々活けてありましょう、ちゃんと流儀があるじゃ
ありません
か。」
「嘘を吐きたまえ、まあ可いから、僕が惚込んだ花だから。」
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