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『眉かくしの霊』
泉鏡花を読む
境は、此の場合誰もしよう、乗出しながら、
「何か、此の辺に変つた事でも。」
「……別にその、と云つてございません。しかし、流に瀬がございますやうに、山にも淵がございますで、気をつけなければ成りません。――唯今さしあげました鶫は、これは、つい一両日続きまして、珍しく上の峠口で猟があつたのでございます。」
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