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『義血侠血』
青空文庫
「とんだお附き合いで、どうもおきのどく様でございます」
美
人は軽《かろ》く会釈するとともに、その手は帯の間に入りぬ。小菊にて上包みせる緋塩瀬《ひしおぜ》の紙入れを開きて、渠はむぞうさに半円銀貨を投げ出だせり。
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